奨学生活動レポート|student report

海外で勉強する意味の一つは自分の視野を広げることだと思っていますが、確かに海外での色々な経験は、音楽のことであるかどうかに関わらず、少しずつですが僕の身になっているのを感じます。ヨーロッパの美しい街に住み、そこに暮らす人たちと関わるという素晴らしい体験を重ねながら音楽に携わるのは、とても幸せなことです。
日本ではあまり機会の無い古い教会での演奏や、室内楽の演奏の経験は、実際の曲づくりにとても役立っていますし、また最近のことで印象が強かったのは、ブルガリアの指揮科マスタークラスで演奏アシスタントを務めた時、色々な国からの受講生の異なった考えが、各々の音楽に直接繋がっているのを肌で感じたことでした。そのような経験は、僕にとっていつも大きな刺激になっています。
また生活の場においても、同じアパートに住むイタリア人、フランス人、ドイツ人と日常的に会話することや、知り合いのパーティで色々な国からの人に出会うことも、自分の変化に繋がっていることだと感じます。

ブルガリア・ルセでの指揮科マスタークラス

指揮マスタークラスの終了演奏会を終えて

もちろん海外で生活することで、不便なことが無いわけではありません。いつも自分の第2言語で(あるいは第3言語で)コミュニケーションをとらないといけないこと、海外においては、現実的には自分は常に異分子であるということ。
しかしそれらも含めて、一つの文化として学ぶことはあるように僕は感じています。

ブリュッセル・グランプラスの市庁舎

留学に限ったことではありませんが、色々な場面で、良いことも悪いことも経験します。ただ、それらが少しずつ僕の音楽にとってよい方向に向かうようにやってゆく、それが僕にとって必要な努力だと思って、毎日練習を積んでいます。
これからも、自分が好きでいられる音楽の為に、経験を積み重ねていこうと思っています。

チェコ郊外のお城での演奏会へ向かう
©SHOHEE MURAKAWA

チェコ・リトミシュルのバロック劇場での演奏会
©SHOHEE MURAKAWA